
KD-OR12
型式
ドライバーユニット
感度
インピーダンス
再生周波数帯域
重量
ケーブル仕様
Specification
オープンエア型
53㎜ ダイナミック型
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3.0mOFC 着脱式
(6.3㎜ステレオ/3.5㎜モノラル*2)

APERTO
Product Features
■「全開放のヘッドホンが欲しい」
KuraDaが用意するTaylorMadeProgramの一貫であるCustomMadeサービスにおいて、一人のヘッドホン愛好家の夢が詰まったオーダーにより製作が始まった一つのヘッドホン。それがこのKD-OR12です。
全開放型のヘッドホンとは、文字通り発音体であるドライバユニットと耳との間の空間が全て開放されているヘッドホンで、この不思議な構造はKuraDaが世界初というわけではなく、数は少ないものの幾つかのメーカーから過去にリリースされている構造です。フルオープンならではの広大なサウンドステージは、通常のオープンエアやクローズドのヘッドホンでは味わうことが出来ないでしょう。
■フルオープンでよりフラットな音響特性を目指して
オーナー様の要望は「低域がしっかりと出るフルオープンモデル」でした。
フルオープンはその構造が故に低域の再現性に難が出る場合が多く、また低域に焦点を絞れば高域がトレードオフになってしまう難しいものでした。通常のヘッドホンであればハウジングやバッフルなどでも音響設計が可能ですが、フルオープンヘッドホンではそれらの調整要素はありません。
KuraDaはこの課題を克服すべく、ドライバユニットを極限まで突き詰める他ありませんでした。幸いにしてKuraDaが初めて世に送り出したモデル「KD-FP10」は53mmという大口径ユニットを使用していた為、この53mmユニットをベースに改良に着手、振動膜を極限まで薄くし、FP10では25μだった振動膜を16μまでに改良しました。またボイスコイルも最適化したOFC線材で作ることで、フルオープンでも不足のない低域を実現、更に高域特性も損なうことなく滑らかに伸びる音を可能としました。
■フルA7075フレームを採用し、高い剛性を実現。
振動膜をフルに駆動させることで不足のない低域を実現したOR12は、通常のヘッドホンに比べ遥かにユニットが振動します。この不要な振動を押さえ込み余計な響きを産まないよう、ハウジングからバンドアームまで、OR12を構成する全てのフレームには「超々ジュラルミン」と呼ばれるA7075アルミ合金が使用されています。更にドライバユニットの固定には、フレームとの接点にシリコンリングを噛ませ、上からステンレス製のリングで圧入する方式を採用しました。加えて、OR12で使用する全てのビスもステンレス製を採用したことで、ドライバユニットの磁気回路以外に磁性体を使用しておらず、また錆びる心配もありません。
KuraDaの他のヘッドホンと同様に全ての可動部分にはベアリングが装着されており、これまでのKuraDaのヘッドホンノウハウが結集した理想的なフレームが完成したと言えるでしょう。
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